特徴的な症状
多くのかぜ症候群ウイルスは、腸管内でも増殖して、腸管粘膜を刺激し、腹痛や下痢を引き起こします。
かぜの症状は目立たずに、胃腸炎だけをきたす場合には、ウイルス性胃腸炎と呼びます。
細菌性の胃腸炎に比べて腹痛や発熱はあまりなく、脱水さえ注意していれば自然治癒します。抗生物質は効果がありません。下痢の始まる前に、嘔吐の症状が前面にでることもあります
受診のタイミング
下痢だけで口から食べられる場合は、水分補給を十分にしながら家で経過をみましょう。下痢がひどい、嘔吐を繰り返す、脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関へ。
ホームケア
活動度 | 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。 |
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食事 | 吐き気、下痢がひどいときは、無理に食べさせず、水、お茶、乳幼児用イオン飲料など水分の補給を少量ずつ行い、衰弱がひどいときには点滴を受ける。柑橘系ジュースや牛乳は、吐き気、下痢をひどくすることがあるので避ける。 |
薬 | 特に必要ないが、医師に処方された薬は正しく服用する。 |
下痢へのケア | おむつは汚れたら取り換え、おしりを清潔に保つ。回数が多いときはシャワーでおしりを流すのもよい。トイレに行ける子は、親が便の様子をきちんと観察する。 |