特徴的な症状

気管支の周りを覆っている平滑筋が、さまざまな原因で急に収縮し、息を吐くことが困難になり、同時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸音がする疾患です。
気管支ぜんそくは、体質(遺伝)、気管支の感染、アレルギーを起こす物質(アレルゲン)、環境(気温、乾燥、空気汚染)、運動、自律神経など複雑な因子が絡み合って発症します。症状は、ヒューヒューゼーゼーという荒い呼吸音、息を吐くことの困難、顔面蒼白、嘔吐などです。
アトピー性皮膚炎などの原因であるアトピー性疾患とよく合併します。軽いぜんそく発作は、内服薬や吸入(ステロイド剤)でよくなりますが、重くなると入院治療が必要になります。

受診のタイミング

食事がとれ、眠れている場合には、しばらく様子をみて診療時間に医療機関へ受診しましょう。咳がひどく苦しそうなときは、夜間、休日でも医療機関へ。呼吸困難がひどく、チアノーゼが出ているような場合は、ただちに救急車で医療機関へ受診しましょう。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には発作が収まってから通いましょう。
食事 喘鳴(ゼーゼーいう呼吸)がひどいときは、吐きやすくなるので、おさまっているときに、少しずつ与える。水分補給を十分に行う。
医師に処方された薬を正しく服用する。
入浴 入浴は、湯気で呼吸が楽になることがある。
咳へのケア 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60~70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。