特徴的な症状
かぜなどのウイルス感染症で高熱がでたときに、短時間の全身けいれんを起こす、乳幼児期に特有な神経の病気です。
15人に1人くらいの子どもが熱性けいれんを経験するといわれており、子どものけいれんの原因で一番多いものです。一生に1回しかけいれんを起こさない子どももいますが、3分の1は、2回以上起こします。
脳波検査などでも異常はなく、学齢期になるまでに自然に治ってしまいます。熱性けいれんになりやすい体質は遺伝します。繰り返してけいれんを起こす場合には、抗けいれん薬の座薬で予防することができます。
受診のタイミング
はじめての場合は、診断のため、なるべく早く医療機関へ。二度目以降は、家で経過をみていてよい。15~20分以上続く場合には、夜間、休日でも医療機関へ。
ホームケア
活動度 | 家のなかで寝かせる。 |
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食事 | けいれんが収まってからは、通常の食事で構わない。 |
薬 | けいれん防止用座薬を処方されることがある。医師の指導に従って、正しく使用する。 |
けいれんへのケア | 体を揺すったり大声で呼んだりしない。 口にタオルを入れるのは、窒息の危険があるので禁物。吐いたときに窒息しないよう、顔を横向きにし、できるだけ静かに寝かせる。 けいれんがどのぐらい続いているかを、時計で測ることもとても大切なこと。 通常は数秒~数分でおさまるが、それ以上続く場合や、けいれんがおさまっても意識が回復しない、呼吸がおかしい場合には、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。 |