特徴的な症状
肺は、血液のガス交換が行われる肺胞と呼ばれる小さな部屋が、多数集まってできている臓器ですが、この多数の肺胞内に細菌が増殖すると肺炎になります。
肺胞だけでなく、気管支の粘膜にも炎症がおよびます。
症状は多量の痰を伴う激しい咳と高熱です。感染による炎症が肺の表面にまで及ぶと、胸膜(肋膜)に水がたまり、胸の痛みを伴う胸膜炎(肋膜炎)を起こします。水分で満たされた肺胞に空気が入るときの雑音を、聴診器で聞くことで診断ができます。
かぜをこじらせて肺炎になるとよく言われますが、かぜはウイルス感染、肺炎は大部分が細菌感染ですので、異なった病気です。
受診のタイミング
なるべく早く医療機関へ。高熱でボーッとしている、咳がひどくて眠れない、呼吸が苦しそう、吐く、食事がとれない、ぐったりしているといった症状が現れた場合は、夜間、休日でも医療機関へ。
ホームケア
活動度 | 家のなかで寝かせる。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通う。 |
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食事 | 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。 |
薬 | 解熱剤は必ず医師の指導に従って用いる。解熱剤で熱が下がることで病気が治るわけではない。食事や睡眠がとれて、体力が早く回復するために、計画的に使用する。 |
咳へのケア | 横になると咳がひどくなるときは、上半身を起こして休む。室内の湿度を60~70%に保つ。湯気や蒸気のあがる場所(シャワーを浴室の壁にあてながら、など)で呼吸させると楽になる。加湿器があるときは使用する。 |