今月は、本の読み聞かせに関する調査をご紹介します。調査の名称は「子どもの絵本と教育に関する調査」。調査をしたのはメディケア生命で、調査の対象は小学校3年生以下のお子さんを持つ20歳から59歳までの男女1000名によるものです。

「子どもの絵本と教育に関する調査」(メディケア生命)調査結果ニュースリリース

http://news.medicarelife.com/release/down2.php?attach_id=26&seq=141&category=13&page=2

親の読み聞かせ率は若い夫婦ほど高い

子どもの頃、親から読み聞かせをしてもらった割合は、「はい」が52.9%、「いいえ」が47.1%とほぼ同率になっています。読み聞かせをした割合を年齢別に見ていくと、若い世代ほど、読み聞かせをしてもらった割合が高くなっています。

20代⇒62.5%
30代⇒54.9%
40代⇒48.6%
50代⇒40.0%

この結果に対し、自分たちが親となった現在、どのくらい読み聞かせをしているかというと、3人に2人以上は月に1日以上、読み聞かせをしていると答えています。しかも、読み聞かせをしているのは、ママだけではなく、6割以上のパパが月に1日以上は読み聞かせをしていると答えています。
う~ん、我が家のパパさん、子どもたちに読み聞かせをしてくれた記憶は皆無なんですけどねえ(苦笑)。最近のパパはイクメンが多いから、当然の結果なのでしょうか。
個人的に驚いたのは、子どもの頃、父親に読み聞かせをしてもらった経験のあるパパの73%以上が、自分自身の子どもにも週に1日以上読み聞かせをしているという事実! 調査の解説にも、「父親の育児参加の影響力の高さをうかがい知る結果となった」と書かれてありましたが、この辺りは読み聞かせをしていないパパに(我が家はもう手遅れですが)、知ってもらって、ぜひ、読み聞かせに参加してもらいたいところですね。

映画俳優なら誰に読み聞かせをして欲しい?

調査を見ていて、個人的に面白かったのは、「子どもに絵本を読み聞かせしてほしい映画俳優は誰か?」という項目。

男性俳優1位は、福山雅治さん。2位は森本レオさん、3位は渡辺謙さん。
女性俳優1位は、吉永小百合さん、2位は松嶋菜々子さん、3位は綾瀬はるかさんと市原悦子さんという結果になっていました。
幅広い年代の俳優さんが選ばれたんだなあと思うとともに、福山雅治さん人気って、老若男女問わず、すごいんだなあと実感しましたね。

教科書デジタル化に賛成は少数派

最後にもうひとつ。個人的に興味を持ったのは、「小学校の教科書のデジタル化」についての項目。教科書などのデジタル化については、「映像や音楽の仕様によってわかりやすくなる」「語学の授業などで正しい発音を音声で聞ける」などという期待があるものの、実際に小学校の教科書のデジタル化に賛成なのは17.9%に留まっています。「どちらともいえない」という答えが27.5%あるとはいえ、まだまだ反対派のほうが多数を占めているようです。

 次回更新は7月12日の予定です。