息子の名前は「多紋<たもん>」。

「人生におけるいろいろな人生模様・体験を楽しんでほしい」という願いを込めました。
「紋」という字には「芸術の才能に秀でる」という意味があると聞いたこともあって、「まさに僕たち夫婦にピッタリなんじゃないの!」と思ったんですよね。
(奥さんはプロのダンサーで、妊娠するまで仕事をしていました)

しかし名付けってのは、本当に苦労しますね。女の子だったら「響きが可愛いだけでもいいかな」と思ったのですが、男の子だと何かしらの意味を込めた名前にしたくなり…。
「多紋」は最初に思いついた名前ですが、周りの人たちに意見を求めたところ、これがまたなかなかの不評でして(笑)。
一からまた考え直し、数々の候補を生み出しましたが、やっぱり頭から離れないのは「多紋」。
飲み屋で隣に座った人にも相談してしまいました。

でもやっぱり、奥さんと「自分たちが一番つけたい名前がいいよね!」という結論に達し、出生届けの提出期限ギリギリになって「エイヤッ」と出してきました。

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やっと名前が決まって一安心!

“ちょっと個性的な名前”は賛否両論あって、だれもが「イイネ!」って言ってくれることはなかなか少ないのかな~。

でも今回、よかったと思うのは、友人・知人・先輩などさまざまな方に相談した結果、それぞれのお子さんの名前に込めた思いや、自分の名前でいやだったエピソード、苦労した話などが聞けたことでした。
キラキラネーム(「キララ」とか「ルビー」など、輝く意味やニュアンスがもりこまれた名前)がどうこうなんて話もあるようですが、自分と同じく「大真面目に悩みに悩んでやっと決めた親がたくさんいるんだ」と思うと、めずらしい名前を聞いたときには気持ちよく聞いてやってくれ」と言いたくなります。

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「多紋」以外にも、思い出せないほどたくさん候補を考えました。

え? そもそも「多紋」て名前はどこから出てきたか、ですか?
古本屋で買った名付けの本にはさまっていた前の持ち主のメモに、「多紋」って書いてあったんですよね。
しかも大きく書かれていたので、その方も同じ名前にされたのではないかと…。
なんとも安易なきっかけですが、これも何かの縁だったような気がします。