幼児から学童期によく見られる疾患です。
症状は、熱や下痢を伴わない頑固な嘔吐です。一日に何十回も吐くこともあります。繰り返す嘔吐による腹痛がみられることもあります。
食事をとるとすぐに吐いてしまうため、次第に脱水状態になります。尿中のケトン体とよばれる老廃物が増えるという特徴があります。
原因はわかっていませんが、アメリカでは偏頭痛の一種として、何らかの理由で嘔吐中枢が刺激されている状態と考えられています。輸液で脱水を防げば、自然になおります。嘔吐発作は何回もくりかえす傾向がありますが、年長になるにつれて、自然に軽快していきます。