アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)
特徴的な症状
アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)とは、アデノウイルスに感染することによっておこる夏に多い感染症です。プールで感染することが多いことからこの名前がついています。いわゆるかぜ症候群の5~8%はアデノウイルスによるものですが、タイプIII型のアデノウイルスがこの病気を起こします。別名は咽頭結膜熱といい、喉が赤くはれ、痛みを伴い、結膜の充血も激しく、首のリンパ節も腫れて痛みます。4~5日と長期間続く高熱が特徴で、咳や鼻水はあまりでません。高熱とともに全身倦怠感が強く、ぐったりします。予防接種はなく、抗生物質も効果がありません。
受診のタイミング
家で経過をみましょう。対症療法や診断をつけるために、診療時間中に医療機関へ受診しましょう。ただし、高熱が続く、うなされるといった症状が現れた場合は、診療時間外でも医療機関へ受診しましょう。
ホームケア
活動度 | 家のなかで寝かせましょう。保育園・幼稚園には医師の許可が出てから通いましょう。 |
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食事 | 熱が高く食事ができないときは、水分補給を少量ずつ行い、解熱剤で熱が下がったときに、おかゆなど消化のよいものを。 |
薬 | 医師に処方された薬を正しく服用する。解熱剤は、種類によっては脳症との関連を疑われているものがあるので、必ず医師の指導に従って用いります。 |
入浴 | 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭きましょう。 |
熱へのケア | 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。汗をかいたら着替えさせましょう。 |