起立性調節障害
特徴的な症状
小学生低学年や、中高生に見られる一種の自律神経失調症です。全身の血管内の血液の適正な分配がうまくゆかないことが原因です。
ふつうは立ち上がったときに脳の血液が重力によって下に落ちないように自動的に血管収縮が起こりますが、これがうまく行かないと立ちくらみになります。
食事をしたときに、腸管に血液が十分流れないと腹痛や吐き気、嘔吐といった症状がでます。
成長にしたがって、次第に症状は軽快しますが、こうした症状(たちくらみ、腹痛、はき気、嘔吐)が慢性的に見られるときには、血圧を調節する薬を続けて飲むこともあります。
受診のタイミング
家で経過をみましょう。症状が強く出る場合は、薬を処方するため、診療時間に医療機関へ。
ホームケア
活動度 | 外出、登園して差し支えない。 |
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食事 | 普通どおりの食生活でよい。規則正しい食事が予防にもなる。 |
薬 | 特に必要ないが、医師から処方された薬は正しく服用する。 |
入浴 | のぼせやすいので、長湯は避ける。 |
その他 | 夜ふかしやストレスが誘因になるので、規則正しい生活、じゅうぶんにからだを動かして遊ぶ生活をするとよい。 |