特徴的な症状

腎臓内の尿が集まる部分を腎盂と呼びますが、この部分に細菌感染が起こると腎盂炎になります。 通常、腎盂と膀胱を結ぶ尿管では、膀胱の入り口の部分が弁のようになっており、排尿時に膀胱が収縮しても尿が腎盂に逆流しないようになっています。 この部分の弁の作用がうまく働かず、尿の逆流があることが腎盂炎の主な原因です。 症状は、発熱だけのこともあり、診断がつきにくい特徴があります。腰痛や腹痛を訴えることもあります。炎症が激しいと腎臓機能にも影響がおよび、腎盂腎炎になります。通常は入院して点滴による強力な抗生物質療法を行います。 尿管の逆流がある場合には、長期間尿の消毒剤を飲み続けたり、手術で逆流を防ぐことが必要になります。

受診のタイミング

原因がはっきりしない高熱が続く場合は、なるべく早く医療機関へ。

ホームケア

活動度 多くは入院治療が必要。在宅の場合も、医師の指示に従って生活する。
食事 普通どおりの食生活でよい。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。
その他 女の子には、大腸菌が尿路に入らないよう、排便後に 前から後ろに拭く習慣をつけさせる。