特徴的な症状

人の腸管には自律神経が通っていて、腸管のぜん動運動を調節しています。この腸に通っている自律神経の働きが乱れることによって、感染症がないにも関わらず、下痢や便秘などの腸管の運動の障害が起こる状態です。症状は①排便によって軽快する腹痛②頻回の便意③下痢④腹部膨満⑤粘液便⑥残便感など様々です。自律神経に働きの乱れが原因であるために、ストレスや食べ物の種類がその発症に関係していると考えられています。

受診のタイミング

過敏性腸症候群は慢性疾患です。ウイルス感染症や、食中毒などの症状がないのに、繰り返して下痢、便秘がみられ、また残便感や腹部膨満感が繰り返し起こるようであれば専門医を受診します。治療には、自律神経に働く薬を使います。

ホームケア

活動度 普段どおりの生活でよい。
食事 慢性疾患であるため、普段から食生活のリズムを整えることが重要です。
専門医に薬を処方された場合はそれを服用する。
その他 発症の引き金となるストレスがわかっていれば、そうしたストレスを少なくする工夫が必要です。