特徴的な症状

咽頭は、口を開けてなかを見たときの、突きあたりの部分です。この部分の粘膜にウイルスや細菌が増殖するのが咽頭炎です。
症状はのどの痛み、鼻水、軽い咳、首のリンパ節の腫れ(特に細菌性の場合)です。のどをみると真っ赤に腫れあがり、細菌性の咽頭炎の場合には、白い膿が粘膜に付着していることがあります。
ウイルス性の咽頭炎の場合は、かぜ症候群のひとつとみなすことができます。
ウイルス性咽頭炎には特別の治療はありませんが、細菌性咽頭炎には抗生物質を使用します。

受診のタイミング

家で経過をみましょう。高熱が出る、食事がとれないといった症状が現れた場合は、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 家のなかでおとなしく過ごさせる。保育園・幼稚園には症状が消えてから通う。
食事 のど、口内が痛くて食べられないときは、脱水症状を避けるために水分を少量ずつ与え、食事は口あたりのよい豆腐、アイスクリーム、ゼリーなどを。
症状が消えてからも、処方された分の薬は最後まで飲み切る。
入浴 熱が下がりきるまでは温かい濡れタオルで体を拭く。
熱へのケア 首筋、わきの下、ももの付け根など、動脈が通っている場所を氷まくらなどで冷やし、衣服は1枚薄着、布団も薄めにして、熱がこもらないように。
汗をかいたら着替えさせる。