特徴的な症状

腎臓では糸球体(しきゅうたい)といわれる小さな袋で血液がろ過され、老廃物や余分な塩分などを含んだ尿のもと(原尿)ができます。その後、この原尿が尿細管という管を通り抜ける過程で、体に必要なものが血液側に再吸収され、不要物が漉し出され、必要な成分が再び血液に戻されます。
最初のろ過を行う糸球体の膜に、目では見えないような穴があいて、たんぱく質や血球が尿の中に漏れ出してしまうのが、糸球体腎炎です。
血尿、たんぱく尿といった異常のほか、腎臓の血流が減るために引き起こされる高血圧、尿量の減少、血液中の蛋白低下によるむくみなどの多彩な症状が起こります。
溶連菌感染後に起こるケースが最も多いものです。

受診のタイミング

血尿などの症状に気づいたら、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 急性期(無尿、高血圧などの症状がある)は入院治療が必要。在宅の場合も、医師の指示に従って生活する。高血圧、浮腫などのある間は安静が必要だが、そうした症状がなければ家の中でおとなしく過ごさせる。
食事 腎機能が回復するまで塩分・蛋白質の制限などを行う。
完治までは、処方された薬を正しく服用を続ける。