肥厚性幽門狭窄症
特徴的な症状
乳児期によく見られる疾患です。 胃から十二指腸に出るところを幽門といい、胃の収縮によって半消化状態の食物が十二指腸に押し出されていきます。 この部分にある平滑筋が異常に厚く発達して、幽門が狭くなり、胃内の食物が先に送られなくなってしまう疾患です。 胃が収縮すると、行き場のない食物と胃液が逆流し、口から勢いよく噴水のように出ます。ミルクが飲めなくなり、やせてくるとともに、胃液の中の酸が失われるために、血液がアルカリ性にかたむきます。 薬で平滑筋を多少は緩めることができ、それで治る場合もありますが、手術が必要になることもあります。 男児に多く、生後数か月以内に発症するのが特徴です。
受診のタイミング
ミルクを噴水のように吐く症状が繰り返す場合は、診療時間に医療機関へ。
ホームケア
活動度 | 入院治療が必要。 |
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退院後の生活 | ふつうに母乳やミルクが飲めるようになる。経過観察のための受診が必要。 |