特徴的な症状

脳と脳を包んでいる膜の間(くも膜下腔)で、細菌が感染を起こすと、髄膜炎が発症します(細菌性髄膜炎)。
高熱、頭痛、けいれん、意識障害が主要な症状です。インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌、ブドウ球菌など様々な菌が髄膜炎を引き起こします。
大量の抗生物質で治療しますが、治療にもかかわらず生命にかかわったり、てんかん、四肢の麻痺、難聴などの後遺症を起こすことも多い病気です。また、エコーウイルスや、ムンプスウイルス(おたふくかぜのウイルス)などのウイルスも髄膜炎を起こしますが(ウイルス性髄膜炎)、こちらは症状も軽く、治療しなくても自然治癒します。

受診のタイミング

吐いて意識がもうろうとしている場合は、ただちに救急車で医療機関へ。

ホームケア

活動度 入院を原則とする。
退院後の生活 特に制限はなく、通常の生活でよい。細菌性髄膜炎で、治療が遅れた場合には、後遺症が残ることがある。
けいれんへのケア 体を揺すったり大声で呼んだりしない。
口にタオルを入れるのは、窒息の危険があるので禁物。
吐いたときに窒息しないよう、顔を横向きにし、できるだけ静かに寝かせる。
けいれんがどのぐらい続いているかを、時計で測ることもとても大切なこと。
けいれんが長く続く場合や、けいれんがおさまっても意識が回復しない、呼吸がおかしい場合には、すぐに救急車を呼ぶ。