3人のお子さんのママであり、ファイナンシャルプランナーとして活躍中の畠中雅子先生。
この連載では、先生がご自身の育児やさまざまな家族の相談を振り返りながら、ここだから言える、リアルなお金と子育てのアドバイスを伝授します。
赤ちゃんが生まれ、いままで以上にお金がかかるわ…と不安な方へ。お金のヒントを、そして子育ての楽しさを、たっぷりとお届けします!
児童手当の年度は、毎年6月から翌年5月。来年度(2016年6月から2017年5月まで)の児童手当をもらうために、現況届を提出された方もいると思います。
現況届は、登録情報(住所や勤務先、家族の状況など)に変更がなければ、提出せずにすむ自治体もありますが、28年度からはマイナンバーの報告(登録)が必要になったため、現況届の提出を求められた方も多いと思います。皆さんのご家庭では、児童手当の手続きでマイナンバーの登録をすまされましたか?
マイナンバーを登録するのは面倒だとしても、一度登録してしまえば、原則として何度も登録する必要はありません。また、課税証明書の提出を求められてきたケースでも、今後は不要になるメリットもあります。
これからは児童手当だけではなく、乳幼児や子どもの医療費助成の手続きの際にも、マイナンバーの報告が必要になってきます。いくつかの市区町村の申請用紙をネットで検索してみたところ、マイナンバーの記入欄があるものも、まだ用紙には記入欄がないものもあるよう。マイナンバー登録開始の時期は若干ばらつきがあるようですが、今後、お子さんにかかわる手続き関係にはマイナンバーの記入が必要になると思ったほうがよいでしょう。何度も書いているうちに、自分のマイナンバーを記憶する方もいるかもしれませんが、手続きの際、記入漏れにならないようにご注意を。
お子さん関係の手続きだけではなく、これからは自治体でおこなう手続きの多くに、マイナンバーを記入する必要が出てきます。手続きの際、「マイナンバーがわからないから、もう一度窓口に足を運ばなきゃいけない」ということにならないように、自分と家族のマイナンバーは手帳にきちんと控えておくと安心です。
「通知カードやマイナンバーカードを持ち歩くから、控えなくても大丈夫」という人がいるかもしれませんが、自分はもちろん、配偶者やお子さんの分まで持ち歩いて、失くしたら大変。特に通知カードは薄い紙なので、失くしやすいのではないかと感じています。通知カードやマイナンバーカードの再発行はできますが、警察に紛失届を出すなど、手続きが面倒なことも知っておくべきでしょう。
そこでおススメなのは、通知カードやマイナンバーカードをスマホで撮影して、データ保存しておく方法。データ保存しておけば、通知カードやマイナンバーカードを持ち歩かなくても、手続きの際に必要な番号が即座にわかります。これからは、いつ、どこで、マイナンバーを聞かれるようになるかはわかりませんので、データ保存してスマホと一緒に持ち歩いてはいかがでしょうか。ただし大切な個人情報を保存するのですから、スマホにはロック(暗証番号設定)を掛けたほうが安全だと思います。
※2016年5月時点の情報に基づいています。
次回更新は6月10日の予定です。