育児休業を取得されていて、近いうちに職場復帰を考えているママもいるのではないでしょうか。そこで今月は、育児休業の延長の話をしたいと思います。

延長の手続きは1歳に達してからは原則NG

育児休業は、1歳に達する日まで取得できる制度です。1歳に達する日というのは、法律上「誕生日の前日」。この1日のずれは、わかりづらいですよね。とはいえ、この先、「1歳に達する」という言葉が何度か登場しますので、先に説明しておきますね。

さて、今回ご紹介したいのは、保育園に入園できないことを理由に、育児休業を延長したい場合の注意点。「1歳になっても保育園に入れない場合は延長申請をすればいい」と思っているママもいるようですが、1歳に達してからは延長申請ができません。延長の申請を行うには、1歳に達する日までに保育園に入れないことを証明する「不承諾が決定したことを証明する通知書」を、申請前に取得する必要があります。

不承諾の通知を受け取るまでにどのくらいの時間がかかるかはわかりませんが、1歳の誕生日が近づいてからでは間に合わないケースが多いでしょう。育児休業の延長を考えている方は、不承諾の通知を受け取る期間を考慮して、延長申請のスケジュールを立てましょう。

1歳児クラスの入園競争は、今も昔もし烈!

「不承諾の通知を受け取るつもりだったのに、たまたま保育園に入れそう」というラッキーなケースがあるかもしれません(都市部では難しくても、実際にはあるんですよ)。そのような場合、「もう少し子どもと一緒にいたいなあ」と思っても、入園を選択する考え方もあります。1歳児クラスの入園競争はとてもし烈だからです。

育休明けでの入園を希望する人がたくさんいますし、0歳児クラスに入れなくて待機している人もいます。1歳児クラスの入園をより難しくしているのは、0歳児クラスからの持ち上がり。たとえば1歳児クラスの定員が12名で、0歳児クラスからの持ち上がりが8名いると、1歳児クラスに新規で入園できるのは4人になってしまいます。ここに育休明けのママたちが入園を希望するわけですから、狭き門になるのは当然ですよね。

ちなみに、ウチの子どもたちは3人とも待機児童でした。長女は0歳のときはベビーシッターさんにお願いして、1歳から入れる保育園に1歳から入園させました。全員が新規入園だったので、無事に入園できた感じです。下の2人は、生後57日目から保育ママさん→1歳児クラスは無認可保育園→2歳児クラスから認可保育園(生後6ヵ月から入園可能)という流れをたどりました。

2人とも、1歳児のときは認可保育園に入れませんでしたが、私としては「1歳児クラスは無認可保育園でいいかなあ」という気持ちもありました。無認可保育園と言っても、自治体の補助が出ている保育園で、0~2歳児だけのゆったりとした時間の中で過ごせたからです。無認可保育園は一律料金だったので、認可保育園に預けるより月に2万円以上安くすんだのもありがたかったですね。共働きのわが家の場合、認可保育園だと上限額を支払わなければならなかったからです。

お子さんの預け先に悩む方も多いと思いますが、「みんなが通る道」でもありますし、それぞれの親が納得できる形が見つかるといいですね。