ニコニコ! Jack-o-Lantern
(ジャック=オ=ランタン)を作りましょう!

 

 

ハロウィーンは大人気!

不思議なおもしろいお祭り、ハロウィーンは10月31日です。小さいころ、私たち子どもは、あたりが暗くなると親といっしょに、また小学生になったら友達といっしょに近所の家を訪ねてキャンディーや果物(リンゴやミカンなど)、お金(コイン)、ココアなどをもらいました。あのころは、素敵な袋の代わりに白いピローケース(枕カバー)を持ち歩き、いただいたものを入れました。衣装も簡単でした。紙袋で作った全身ロボットや、パパの大きめのシャツで作ったおばけやカカシさん、黒いスカートに黒いブラウスと帽子で魔女、バレリーナなど、想像力を使って、家にあるもので自分らしい衣装を考え、親と作ったものです。
今は、キャラクター商品やヒーロー、映画スターの衣装など、なんでも手に入ります。また、昔のように、夜になって自由に近所を歩くより、子どもたちは親や大人といっしょに明るい時間に歩くこともありますし、知り合いの家でハロウィーンゲームなどをやったりもします。最近ハロウィーンはとても人気があり、クリスマスと同じように外壁や屋根、庭にライトアップをしたり、かぼちゃやおばけ、骸骨などを飾ったりする家もふえていますので、夜、車でゆっくり走りながらそれらの家を見ることもあります。

日本でもハロウィーンはけっこうな人気ですね。街によってはパレードなどもあるようです。ハロウィーングッズや飾り物もかなり揃っていますね。アメリカでは学校によって、ハロウィーンパレードをすることもあります。子どもも先生もやっぱり、衣装をつけることは何より楽しいようです。

私たち家族にも、ハロウィーンの思い出はたくさんあります。やっぱりパンプキンを切ることは、とてもおもしろかったです。パンプキンを切ると、そのかぼちゃは変身してJack-o-Lantern(ジャック=オ=ランタン)になります。みなさんはパンプキンを変身させたことはありますか?
今回は、まだパンプキンを変身させたことがないパパやママのために、そのやり方をお見せします! かぼちゃを買ってきて、実際にお子さんといっしょにやってみてください。さまざまな切り方があり、インターネットを検索すれば、とても細かくて美しい切り方や見本がたくさんあります。今回は、なかでも一番簡単なやり方をお知らせしますね。
きっといい思い出になることでしょう! さあ、始めましょう!

パンプキンを選びましょう

アメリカではスーパーで、簡単にかぼちゃを買えます。このパンプキンは約4ドル(日本円で約417円)で買いました! 幅は約13インチ(約35cm)、高さは約10インチ(約25.4㎝)。かぼちゃの皮にキズがありますが、その方がおもしろいと思います。茎があるところもよいです。日本と比べたら結構安いでしょう!? また、街によっては、パンプキンの畑へ行って、自分でパンプキンを選んで買うこともできます。カリフォルニアの小学校では、スクールバスでかぼちゃを取りに行く遠足をやります。いろいろなサイズや形がありますから、お子さんといっしょに見て、選んでください。また、天気によってはかぼちゃが腐らないよう、切るまでは日光の当たらない、涼しいところに置いてくださいね。

かぼちゃを切る前には、濡れたふきんでふきます。テーブルの上に置き、お子さんといっしょにいろいろな方向からパンプキンを見てみましょう。顔を切るならどちらがいいか選んでください。お子さんの意見は大事ですよ!

 

 

ふた(トップ)を切ります

まず、かぼちゃの種や中身を抜くためにふたの部分を切ります。私はジグザグの切り方が好きですが、波のように切ってもまっすぐに切っても、切り方は自由です。かぼちゃのかたさを確認するため、顔を作る方と反対側を少し切ってみてください。
日本のかぼちゃはとても固いですが、ハロウィーンのためのオレンジ色のかぼちゃはやわらかいです。アメリカでは、そのためのジグザグしているような、ミニノコギリのような特別の包丁や、かぼちゃを切る道具をたくさん売っています。$1.00から6.00ぐらい。とても安いです。もちろん普通のナイフも使いますが、そのときにはゆっくり切ることが大切です。

 

 

 

また、かぼちゃを切るための型紙なども売っていますし、マーカーで切る線を描く人もいます。私は何も描かず、自由に切る方がやりやすいです。マーカーだと後に線が残って汚くなることもあるので気をつけましょう。
ゆっくり楽しみながら、とにかくふたを切りましょう。かぼちゃの身の厚さもわかります。全部の周りが切れたら、ゆっくりとひっぱってください。中の身が、ひものようにくっついています。びっくりしますよ!
ふたが取れたら、お子さんにぜひ、かぼちゃの中を見せてあげてください! あああ~不思議! 種がいっぱいあって、おもしろいですよ。時々、種から小さな植物の赤ちゃんがのぞいていることもあるんです!

 

 

身や種を取りましょう

お子さんに、手で中身をとってもらいましょう! 冷たい! ぬるぬる!おもしろい! 手もオレンジ色になって、楽しい!
その身と種をボウルに入れ、お子さんとその種をきれいに洗ってください。来年のためにその種を後で植えてみてもいいですし、種に塩を振ってホイルの上に乗せ、オーブンで少し焼くと、とてもおいしいです(ただ、よくかんでくださいね!)。最後に、中を大きめのスプーンなどできれいにします。そのほうが顔が切りやすいのです。

 

 

 

おもしろく切りましょう

ハロウィーンのかぼちゃの伝統的な目や鼻の形は三角ですが、基本的には自由です。目や鼻、口、まつ毛、眉毛を、好きなデザインで楽しく切りましょう。お子さんと相談して、どのような顔がよいか話し合ってください。お子さんが紙に、切ってほしい顔の見本を描いてもいいですね。丸い目、三角の目、四角の目…、どんどん考えてください!
形に切ったら、子どもの小さな手でその部分を中へ押しこむだけ。簡単に抜けます。

 

 

最後の口です。怖い口、ニコニコの口、怒った口、悲しい口、いっぱい歯のある口、一本しか歯のない口…。想像し、相談してから切りましょう。歯を数えながら切ってください!耳やほっぺ、ハートなど、他の形を切りたかったらなんでもどうぞ! ハロウィーンですからなんでもOKですよ!
最後に、かぼちゃの身などが見えないよう、切り抜いた穴をきれいにしてください。そのあと、かぼちゃの中のベースの真ん中に小さな穴を掘ります。この穴の中にろうそくをおきます。グラスの入れ物などがあればろうそくを入れたり、しっかりした太いろうそくならそのままでもいいです。
また、ハロウィーン用のLEDライトも今年はたくさん売っています。ピカピカするライトもあります。夜になったら、お子さんに教えてください。ろうそくに火をつけて、かぼちゃのふた(帽子)を閉じたら、すごいことになるよ! って!

部屋を暗くすると、やっぱり、ハロウィーンのJack-o-Lanternはすばらしいです。誰でも感動します。今まで、たくさんの人にかぼちゃを切って見せたことがありますが、かぼちゃの中を見せたときと、火をつけてかぼちゃをライトアップしたときに驚き、感動するようです。
それからろうそくですが、長かったり細かったりするものは安定しないため、しっかりしたものの方がよいでしょう。ろうそくは熱くなり、火が伸びます。そのためにかぼちゃのふたの下は茶色くこげ、熱くなるでしょう。においも出てきます。
大切なのは、火をつけたら、部屋を出る時に必ずその火を消すこと。LEDライトなら、安心して使うことができます。

 

 

ハロウィーンのかぼちゃ作りは楽しいですが、かぼちゃを無駄しないよう、そのかぼちゃでcookiesやいろいろな料理ができます。昔はパンプキンパンも作りました。種もおいしいので、できれば無駄のないように使ってくださいね。

 


 

今回、娘といっしょにこのかぼちゃを切りました。切りながら、娘が写真を撮ってくれました。おかげで私たちにも新たなよい思い出ができました。どんな年齢になっても、親子は親子。最後に種を焼いていっしょに食べながら、思い出が浮かんできました。種のにおいと味に、秋とハロウィーンを感じました!
ぜひ、親子でハロウィーンの思い出を作ってください! かぼちゃを変身させて、電気を消して、こどもの生き生きした、ニコニコした目をみてください。きっと、あなたもうれしくなりますよ!