- ●体重増加は適度に
- ●ママと赤ちゃんのからだをつくる食事
- ●リラックスタイムづくり
- ●パートナーとの時間を大切に
- ●これまでと同じで大丈夫? Q&A
ママと赤ちゃんのからだをつくる食事
産後の離乳食や将来の家族みんなの健康にもつながっていく
「食」について、妊娠を機に見直してみましょう。
食事を見直そう!
赤ちゃんへの栄養はすべて、ママが食べたものがもとになっています。これまであまり「食」を気にしてこなかった人も、今が改善のチャンス。まずは下のチェック表で食生活を見直してみましょう。
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1 食事の基本は1日3回
3回の食事のうち、1回抜いてしまうと、食品のバリエーションが減り、不足すると栄養素が多くなってしまいます。
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2 食事は規則正しく
食事の間隔が空きすぎると、空腹感が増し、必要以上に食べてしまうことも。
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3 薄味に慣れていく
塩分・糖分のとりすぎは、高血圧につながります。味付けは薄めに、素材の味を楽しんで。
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4 主食はエネルギー源
ごはんやパンといった主食はエネルギーの源です。適量をしっかりと食べましょう。
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5 できるだけいろいろな野菜を
野菜はからだの調子を整えるビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。生野菜、温野菜のほか、肉や魚と組み合わせるなど、工夫してみて。
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6 意識してとりたい乳製品
乳製品はカルシウムやタンパク質を含んでおり、特に妊婦さんにはとってほしい食品です。
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7 果物は朝食や間食で
ビタミンやミネラル、食物繊維が含まれている果物。食べる習慣がないなら、朝食に1品添えたり、間食を果物にしたりしてみては。
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8 時間をかけてよく噛む
早食いをすると、満腹を感じる前にたくさん食べすぎてしまいます。ゆっくり、よく噛んで食べることで、食事を適度な量に抑えることができます。
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9 栄養バランスを考えて選ぶ
市販品や外食は、あまり回数が多くなると栄養素が偏ったり、塩分や脂肪のとりすぎに。栄養のバランスを考え、上手に取り入れていきましょう。
食中毒に気をつけて
普段食べ慣れていない食材や珍しい料理へのチャレンジは、妊娠期はやめておいた方がベター。生や半生の食品は避けるか、加熱して食べるようにしてください。
魚選びもバランスよく
一部の魚に偏って、毎日のように食べることは避けましょう。
ママの食事と赤ちゃんのアレルギー
アレルギーを避けるために特定の食品を除去するよりも、バランスよく栄養をとる方に注目してください。大豆は鉄分やカルシウム、タンパク質が豊富な食品です。妊婦さんに大豆アレルギーがなければ、豆腐や納豆、高野豆腐などの大豆製品は積極的にとってほしい食品です。
ただし、いくらからだにいい食材でも、食べすぎてしまうと、栄養のバランスが崩れてしまいます。なにごともほどほど、適量を意識しましょう。
メニューづくりに役立つ「食事バランスガイド」
一日に何をどれくらい食べたらいいか、ひと目でわかるのが「食事バランスガイド」です。コマのイラストを用い、主食や副菜などのそれぞれの量の目安が示されています。どれかが多すぎたり、少なすぎたりすると、バランスが崩れてコマが倒れてしまいます。コマがスムーズに回るようにメニューを組み立てれば、栄養バランスのよい食事がとれるというイメージです。
ただし、持病などにより医師や管理栄養士に食事の指導を受けている人は、その指示に従ってください。
量を「つ(SV)」で数える
食事バランスガイドを活用するポイントは「つ(SV)」の数え方。SVとはサービング(料理の単位)の略です。図の料理例を参考に、おにぎり1個は「1つ」、うどん1杯は「2つ」、具だくさんみそ汁は「1つ」、豚肉のしょうが焼きは「3つ」という具合に、料理を数えます。
食事量が増えるのは中期から