特徴的な症状

皮膚の露出部位(顔、上肢、下肢、前胸部)に、かさかさした細かい粉を吹いたようなかゆい部分ができ、そこを引っかくことで、皮膚が傷つき次第に滲出液によるじゅくじゅくした湿疹ができます。 アレルゲンとよばれる食物や花粉などによる刺激に、過剰に反応しやすい遺伝的な体質と、異物を排除し保湿する皮膚のバリアー作用の破壊などのさまざまな因子が組み合わさって発症します。 湿疹が慢性化すると、その部分の皮膚は厚くざらざらした表面を持つようになります。 ぜんそくを発症することもあります。 様々な強さのステロイド軟膏やクリームの塗布による治療を行います。

受診のタイミング

しばらく様子をみて、一度病院で診察を。すでに診断がついている場合は、家で経過をみながら、保湿などのケアで対処を。全身に広がるなど、悪化がみられる場合は、診療時間に医療機関へ。

ホームケア

活動度 外出、登園して差し支えない。
食事 食べた後、症状が出たときは、アレルゲンであることを疑い、食べたものをメモしておく。自己判断で除去食は行わず、必ず医師に相談する。
保湿クリームを塗り、肌を保護する。医師に処方された薬を正しく塗布する。
入浴 お風呂にいれてもかまわない。
その他 湿疹を掻きこわすと、そこから細菌が入って悪化することもあるので、爪を短く切り手を清潔に保つ。刺激の少ない木綿の衣服を着て、厚着を避ける。 かゆみが強いときには、患部を冷たいタオルで冷やすとかゆみが鎮まる。